Thursday, April 20, 2006

Great Journey


Salmon Homing Pond


 毎日,何気なく横を素通りするラボ脇のお池。

海が近いっていうんで,海洋学の研究がここワシントン大学では盛んである。
この池の用途も,彼らの研究の一環であるんだろうってことぐらいしか知らなかった。

 一緒に研究してるロシア人と何気なく脇を通って,この池が偉大なる研究成果を持つことを教えてもらう。彼曰く。

"これは,鮭の故郷回帰を研究するための池なんだ。中にたくさんのちっちゃい鮭の稚魚が泳いでいるのを見ただろう?この池で,鮭が自分の生まれた場所に帰ってくるっていうことが初めてわかったんだ。偉大な池なんだよ。"

すばらしい! なんと!!!
しかし、ということは・・・。

"じゃあ,シャケが帰ってきたときには,食べ放題?!!"

ロシア人曰く

"いや,シャケは,キャビアを産む為に必死に帰ってきて,キャビアを生んだらすぐ死んでしまうんだ。だから,帰ってきたときには,ほとんど腐ってるみたいなもんだ。だからまずい。"

 だそう。彼の言っていることの信憑性はわからないけれど,ちょっと残念。
たぶん,彼も昔同じこと聞いたんじゃないのかな。

 秋には,海から戻ってきたシャケで池があふれんばかりに大盛況らしい。その有り様を想像すると,とてもわくわくする。それを見るだけでもまた来たいと思ってしまう。

 シャケが,アメリカ大陸北西部の大自然に欠かせないバランサーであることは,週末訪ねたOlympic国立公園のレンジャーからも聞いていた。国立公園内の樹木を構成している成分を調べると,海洋にしか存在しない窒素の同位体が含まれているらしい。それは,卵を産むために戻ってきたシャケの死骸が,内陸に豊富なミネラルを運んで来ているという証。
 
 週末は,かつての同僚K.T.と高緯度地方に発達した珍しい雨林を探検し,
"うおー,すげー! モコモコの森だー!"
と無邪気に感動していた矢先だったので,思いがけない驚きと感動もひとしお。


モコモコの森 (正式名称: Hoh Rain Forest)

 

 サイクルは微妙なバランスで成り立っていて,河口近くでシャケを捕りすぎると公園内の自然にも大きく影響を与えてしまうんだって。

 現地人に通報されるほどのスピードを出して岬近くを走っていたのをちょっと反省。 排ガスにも気をつけましょうね。

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